日本人の健康を支えた植物性乳酸菌

日本人の健康を支えた植物性乳酸菌

 

実は、乳酸菌にはたくさんの種類があるということをご存知ですか?食べ物を作る働きをしている乳酸菌だけでもとても多くの種類があり、中でも有名なものがビフィズス菌やLG21菌、ヤクルト菌です。

 

これらの食品を作る際に用いられる乳酸菌は、細菌学の見地から6つに分類されています。ですが、さらに大きなくくりで見ると動物性乳酸菌と植物性乳酸菌2種類に大別することができます。

 

動物の乳を養分として増え、ヨーグルトやチーズを発酵させる働きを持つのが動物性乳酸菌です。この動物性乳酸菌は、残念ながら過酷な環境で生きることはできません。

 

一方、植物に含まれる糖分を養分として、味噌や醤油などの食品を発酵させる働きを持つのが植物性乳酸菌です。この植物性乳酸菌は、酸や熱に強いため、生きたまま腸まで届く比較的強い乳酸菌です。

 

このことから、善玉菌を増やす手助けをして腸内環境を整えることを目的とするのであれば、植物性乳酸菌を摂取するのが好ましいことが分かります。1960年代の日本は、食事の欧米化があまり進んでいなかったため、大腸がんの罹患率が今より格段に低かったと言われています。その頃は、悪玉菌の餌である肉類ではなく、味噌や醤油、漬物といった植物性乳酸菌が多く含まれる食材を使った和食が、主な食事だったことが理由として考えられます。